書画家 婁正綱の書紀行
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中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

Vol.37「夢」
 山東半島といえば、徐福伝説ですね。秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて旅立った徐福。その徐福が海を渡ってたどり着いたとされる日本で今、こうして私が仕事をさせていただいているかと思うと、なんだか感慨深いものがあります。
 山東半島に徐福が生まれたという村があり、今も徐福の子孫が住んでいることは、話には聞いていましたが、私もこのDVDを見てあらためて、「ああ、本当だったんだ」と思いました。機会があればぜひ、この村を訪ねてみたいと思います。
 近年の解釈によると、徐福は不老不死の薬を探しに行くふりをして、秦の始皇帝の圧政に苦しむ人々を日本へ移住させた英雄ということになっています。秦の始皇帝には不老不死という、うたかたの「夢」を見させておいて、自身は新天地での新しい生活という大きな「夢」を描いていた、ということですよね。
 ですから今回描いた「夢」という言葉には、秦の始皇帝が見た「夢」と、徐福が見た「夢」というふたつの意味があります。どちらの描いた「夢」の方が幸せなのか。そんなことを考えながら、今まであまり描くことがなかった「夢」という言葉を描いてみました。

出典:日刊ゲンダイ 2008年3月3日

山東半島

  秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を探しに東へ向かった徐福。その一行は、日本に辿り着いたともいわれています。徐福伝説の謎を追い、倭寇と戦った水軍の基地・蓬莱水城など、日本ともかかわりの深い山東半島を巡ります。

( DVD 第8巻『海の伝説と西洋の香り』

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