書画家 婁正綱の書紀行
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中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

Vol.36「夢志」
 ある方のご招待で、日本から日本丸に乗って大連へ渡ったことがあります。1992年のことでした。
 それが私にとって初めての大連でしたが、船の上から見た大連の街は、ごちゃごちゃしていて、どちらかといえば寂れていて、あまりいい印象はありませんでした。
 その後、2005年にもう一度行きました。そのとき、私はどうしても欲しいエルメスの商品があって、調べたらなぜか大連にあるエルメスにしかなくて、だからわざわざそれを買うためだけに行ったんです(笑)。空港からタクシーで店まで直行、そのままトンボ返りで街の風景を見る間もなく、「どうして大連にエルメス?」という疑問だけが残りました。
 そして2006年、3回目の大連訪問でその疑問が解けたんです。そのときは母とドライブしていて、街中あちこち見て回ったんですが、キレイな場所がいっぱいあって驚きました。賑やかな繁華街やオシャレなブランドストリートで、「すごい!すごい!」と母娘で言い合いました(笑)。
 なるほど、これならエルメスが直営店をここに置いたのもうなずけます。
 上海もすごいですが、大連も負けてはいません。変わりいく中国を象徴する街の一つが大連なのです。

出典:日刊ゲンダイ 2008年2月18日

大連

 多くの日本人の郷愁を誘う大連。その名は、ロシアが「遥か遠く」を意味する「ダーリニー」と呼んだことに由来します。日露戦争の結果、ロシアから街の建設を受け継いだ日本は国の威信をかけて西洋風の街づくりを行いました。

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