書画家 婁正綱の書紀行
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中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

Vol.24「無」
 最近は朝青龍関の祖国ということで変な注目をされていますが(笑)、モンゴルといえば、もともとはジンギス・カンですよね。彼が興した国が、最盛期には中国全土を支配していたことは歴史の事実です。その当時のモンゴル民族は、まさに時代の先頭を走っていた、と言ってもいいでしょう。
 でも、今のモンゴルは、こう言っては失礼ですが、時代から取り残されています。もっとも、そのおかげで、映像にも納められているナーダムやモンゴル相撲などの伝統が、今もそのまま残っているわけですから、時代に取り残されるのが悪いことだと、決めつけるわけにはいきませんね。
 私がモンゴルへ行った1987年当時は、それこそ、ただ草原が広がるばかり。そのときは「無」の一字しか思い浮かびませんでした。かつてあれほど隆盛を極めたジンギス・カンも、この状況は予想できなかったことでしょう。人の一生は歴史とともに過ぎ去ります。それは歴史に名を刻んだ人でさえ同じこと。どんな輝かしい時代があろうとも、過ぎ去ってしまえば、すべてが「無」。だからこそ、“今を生きることが大事”だと私は思います。生きている今、この一瞬一瞬を大切にしなければならない、と常に肝に銘じています。

出典:日刊ゲンダイ 2007年8月20日

内モンゴル(1)

 毎年、大草原で繰り広げられるモンゴル族の夏祭り「ナーダム」。そのメイン・イベントは2千人以上の力士が参加するモンゴル相撲。優勝者に与えられる賞品はラクダと四輪駆動車。モンゴル族ならではの祭りを楽しみます。

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