書画家 婁正綱の書紀行
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中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

Vol.23 「登幽州台歌」
 シルクロードといえば、日本ではロマンチックなイメージを抱いている人が多いようですね。でも、中国の人は、ロマンを感じるよりも先に、どこまでも砂漠が続く厳しい現実を思い浮かべてしまいます。
 私も91年ごろ、砂漠や駱駝などのシルクロードをテーマとした作品を書いていました。作品の構想を練るため、カシュガルまでは行けませんでしたが、実際に砂漠の中を歩いたりもしました。そのときに感じたのは、やはり「厳しさ」でした。その「厳しさ」は、私の心の中にあり、私が自分自身を表現するために必要なものだと考えている「厳しさ」と相通じるような気がしました。
 厳しい大自然に比べ、人間とはなんとちっぽけなものか。今私がここにいることも、時の流れの中の一瞬の存在でしかない。そんな心境をよく表した陳子昴の詩が「登幽州台歌」です。幽州台という場所はカシュガルとは関係ありませんが、シルクロードといえば私が真っ先に思い浮かぶ詩なので、あえて今回、ここに描かせていだだきました。

出典:日刊ゲンダイ 2007年8月6日


カシュガル

 中国の最西端に位置し、交易で栄えたカシュガルは、バザールの賑わい、職人街などに往時の面影を色濃く残しています。そのカシュガルからパキスタンとの国境の街タシュクルガンへ向かい、シルクロードの旅を満喫します。

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