書画家 婁正綱の書紀行
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中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

Vol.22「思」
 ホータンには行ったことがありませんが、有名なホータンの「玉(ぎょく)」には、私は特別な思いを持っています。
 私がホータンの「玉」を初めて見たのは、天安門広場の西側にある人民大会堂でした。友人と一緒に、ある高名な長老に会いに行ったんですが、そのときに新彊ホールという応接間で見せていただいたのです。白くて、大きくて、素晴らしい「玉」でした。しかしそのときは、ただその美しさに感動したきりで、「欲しい!」とまでは思わなかったんです。
 ところがその後、2003年頃に、たまたま友人から「玉」をもらったのがきっかけで、それから猛然と集め始めたのです(笑)。でも、ホータン以外にも「玉」の産地はいくつかあって、とにかく「玉」の世界は奥が深い! 今ではすっかり熱が冷めてしまいましたが(笑)、それでも何個かは今も大切に持っています。
 中国人にとって、「玉」とはお守りのようなもの。「玉には不老不死の力が宿る」と信じられており、私だけでなく中国人なら特別な愛着を持っています。そんな人々の「玉」への思いを込めて、「思」という言葉を描きました。

出典:日刊ゲンダイ 2007年7月17日

ホータン

 紀元前の遥か昔、絹の道を最初にキャラバンが運んだものはホータンの玉でした。玉の採掘現場や加工場を訪ね、117歳の長老や珍しいウィグル族の結婚式など、ポプラ並木に囲まれたオアシスの暮らしにも触れます。

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