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女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。
私は12歳のとき始めて登って以来、泰山には何度も行きました。泰山を登っていると、石に彫られたたくさんの文字と出会います。本当にたくさん、あちこちにあります。それらの一つひとつを父は私に教えてくれました。そして、私は木の枝でその字をなぞります。何度も何度も、父は私にそうさせました。そうです。私にとって泰山とは、“書の訓練の場”だったのです。ときには小川の中に入って描いたこともありました。その水の冷たさは今でもはっきり覚えています。
夏には山頂から日の出を見ました。太陽が現れた瞬間、私は思わず「ワーッ!」と叫んでしまいました。そのときのビックリした父の顔は忘れられません(笑)。
そんな私にとって特別な山、他の山とは違う泰山を表す言葉として「如日之昇 如月之恒」という詩経の一節を描きました。朝日だけでなく、月も、私の書画家としての人生も、すべては泰山から始まったのです。
山河と人とが一体となって形づくられた中国の信仰の世界。それは日本人にとっても崇拝すべき対象であり、生涯に一度は訪れたい場所でもある。
『中国大紀行』4巻では、そんな中国の“聖地”を巡礼してゆく。第1章は、中国五岳の一つ、「泰山」。標高1545mとさほど高くはないが、五岳の中では最も東に位置するため、一番早く日が昇る。中国では日の出は再生を意味することから、最も神聖な山とされ、崇められてきた霊峰・泰山。今日も人々は暗闇の中、6293段の石段を踏みしめて泰山山頂へと登り、朝日を拝む。
中国では山は神とされ、山を奉り、山に祈れば、それに応えて恵みをもたらしてくれると信じられてきた。中国を治めた歴代の皇帝たちも泰山で「封禅の儀」を行った。そうした歴代皇帝ゆかりの名勝旧跡が数多くある。孔子も泰山に登り、「下界はなんと小さいことか」と嘆息した。李白は「天門にひとたび長嘯すれば、万里の清風来る」と詠んだ。
中国の歴史を飾る人々の足跡がいたるところに刻まれている泰山は、まさに中国人の心の故郷である。
出典:日刊ゲンダイ 2007年4月16日
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