書画家 婁正綱の書紀行
ホーム 8つのポイント 全50話 大解説 浅田次郎氏も大絶賛 ダイジェスト・ムービー DVDご購入 撮影秘話 オリジナル壁紙
中国大紀行の全50話を、書画家 婁正綱氏が自身の体験をもとに語ります。
日刊ゲンダイ紙面にて好評連載中!

書画家 婁正綱氏
女性書画家。1966年、中国・黒滝江省に生まれる。12歳で書の才能に加えて、知識・知力および記憶力が高く評価され、中国政府より「智力超常児童」として認定。政府より特別教育を施される、中国の著名な書画家達に師事する。以来、その活動は国連やユニセフなどの事業に作品が採用されるなど世界の知識人・文化人等々に影響力を与えている。現在、中国を代表する書画家として、主に日本、中国、米国で活躍している。

vol.12 「至福」
 「天に天国、地に蘇州と杭州」という言葉があります。蘇州と杭州は地上の天国だ、という意味ですが、私は、蘇州よりも杭州の方が天国に近いと感じています。杭州にいるとなぜかピュアな気持ちになれるんです。とくに夕方、次第に暮れなずんでゆく西湖のほとりを歩いているときの気分は、まさに「至福」のひとこと。私にとって杭州といえば、この「至福」という言葉なのです。
 私が初めて杭州を訪ねたのは1978年。当時は戦争の影響でそれより南へは行けなかったので、そのときの私にとって最南端の地が杭州だったのです。そこで白居易や蘇東坡の作品を描いたり、中国の伝統芸術を見学したり、私の故郷である東北地方とは全然違う、おいしい杭州料理を食べたりした思い出は今も強く残っています。

杭州
 蘇州と並び「地上の天国」と謳われた街・杭州を語るうえで欠かせないのが、中国を代表する景勝の一つ、「西湖」である。
 7世紀に隋の煬帝が杭州と北京を結ぶ京杭大運河を完成させ、物資の集散地として発展。12世紀には南宋の都が置かれ、マルコ・ポーロが「壮麗無比な大都会」と称えた杭州の街には、常に西湖からの風が吹いていた。13世紀には人口100万人を超え、現在も390万人が暮らす江南きっての商工業都市・杭州の朝は、西湖のほとりで市民が行う太極拳で始まる。
 その西湖を愛した数多くの詩人たち。中でも最も有名なのが白居易と蘇東坡(そとうば)の2人である。「西湖十景」の中には「蘇堤春暁」など、彼らに由来する春夏秋冬の見所も伝えられている。水光 瀲(れんえん)として晴れて方(まさ)に好(よ)し、山色空濛(くうもう)として雨も亦奇なり――漢詩の世界がそのまま目前に広がる西湖の眺めを存分に堪能していただきたい。
出典:日刊ゲンダイ 2007年2月19日
( DVD 第3巻『江南に風雅を愛す』

DVDのご購入
「中国」の全てを凝縮した感動の映像を
DVD 全10巻に収録。

DVD本編の映像をダイジェストにまとめた
サンプル版をお楽しみください。
ページの先頭に戻る
 
Copyright(c)中国大紀行製作委員会.All rights reserved 中国大紀行製作委員会についてサイトのご利用についてサイトマップお問合せ